拾ってみたい貝殻があったので、和歌山市の浜の宮海水浴場に出かけました。
その貝殻というのはイオウハマグリです。地味な貝ですが、レッドリストの準絶滅危惧種に指定されていて、生貝を紹介しているサイトが少なかったので気になっていました。
自然めぐりの人のブログ「貝殻拾いの旅」では、浜の宮海水浴場でイオウハマグリの貝殻を拾っていたので、かなり期待しています。
今回の打ち上げラインはこんな感じ。
新鮮な満潮ラインは少し薄いですね。浜の上の方には、先週くらいに海が荒れた時の太い打ち上げラインがありますが、砂をかぶっていて見えづらい状況でした。
まずは、新鮮な満潮ラインを見ていきます。最初は、
それから、
丸い形で殻頂がほぼ真ん中。多分、ツキガイモドキです。分布は北海道南部以南で内湾の泥地に生息しますが、最近は激減していて海岸に打ち上がる殻は古い時代のものが大半をしめるそうです。
次に、この後ろ姿は・・・
おー!自分で拾ったのは初めて。うす紫色のきれいな貝殻です。
そして、
これって、イオウハマグリじゃない?
ウスハマグリにしては殻が厚いし、どうなんでしょう。もう少し数を拾ってみないと分からないので、どんどん歩いて行きます。
続いてひっくり返っていたのは
こちらは、
小さいものでは、
そして、
2つ目のシオサザナミ。ベニガイは今回少なかったです。
そして、こんな貝殻も
真っ白になったキヌガサガイ。ここでは初めて拾いました。それから、
拾った時はヨロイガイだと思いましたが、よく見ると形が違いますね。次に、
イタボガキはレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。1980年頃までは食用として大量に出回っていましたがその後、急激に姿を消したそうです。昔の死骸かもしれませんが、ここでは結構拾えます。
さて、幾つか貝殻を紹介しましたが、実はこの間にもイオウハマグリの貝殻らしきものを複数拾いました。途中でウスハマグリを拾ったので比べてみると、
左がウスハマグリで、右がイオウハマグリです。イオウハマグリは卵黄色をしています。それから丸みが強くて殻が厚いので、ずんぐりして見えます。
たくさん拾ったので分けてみました。
左側の2つがウスハマグリで、右側の6つはイオウハマグリだと思うのですが、もしかしたら殻が厚めのウスハマグリが混じっているかもしれません。
実は、これまでに何度も見つけていたのですが、「シジミみたいだけど、ボロくて汚い貝殻だな」と思ってスルーしていました。それくらい落ちています。でも、どれも古い貝殻ばかりです。やはり絶滅してしまったのでしょうか。
最後に、同じような大きさの貝殻を合わせてみました。生貝はこんな感じ?図鑑に書かれている特徴通り、丸みが強いですね。