今回は2日分の採集結果をまとめて紹介します。大阪湾の打ち上げ採集と串本町の磯観察です。
まずは泉南市の某河口での打ち上げ成果です。いい天気の午後でしたが、人の姿はほとんどありませんでした。
海藻とモクズガニの死骸がたくさん上がっているラインを見ていくと、
ツガイは少し深い所に生息しているようですが、海が荒れた時の打ち上げラインを探すと結構見つかります。
それから、台風の時に出来たと思われる打ち上げラインで、
小さいですが合弁で新鮮な個体でした。アサリの殻が大量に落ちている中、たまにイヨスダレを見つけると、その網目模様の美しさに感激します。(^^)
干潟近くの浜にある打ち上げラインを探すと、
おはじきみたいで可愛いユウシオガイがたくさん!ちなみにトガリユウシオガイを探しているのですが、まだ見つけられていません。そもそも私に見分けられるのかどうか怪しいところで…。(+_+)
次に、
小さいですが、大阪湾産の割れていない個体は初めて拾いました。
そして、
黒い殻皮が残ったミヤコドリは初めて。(^^)
それから、去年の夏に同じ場所で拾った貝殻も紹介します。
ヤカドツノガイは大阪湾にたくさん生息しているようで、貝殻は結構打ち上がります。
そして、
ついさっきまでコシイノミガイだと思っていましたが、もしかしたらアサグモキジビキガイかもしれません。この2種類については、ブログ「きいこのビーチコーミング」で分かり易く比較されています。私の拾った個体は模様が擦れている上に外唇が欠けているので分かりにくいのですが、殻口の感じからするとアサグモキジビキガイに近いような気がします。
【追記】コメント欄で、kudamakiさんがムラクモキジビキガイであると教えて下さいました。見分けるポイントは、肩部にある白斑だそうです。肩部が白っぽいのは擦れて模様が消えたものだとばかり思っていました…。(+_+)
次に、串本町で磯観察をした時の成果です。成果と言っても生貝は持ち帰らなかったので写真を撮っただけでしたが…。
潮がよく引いていたので沖の方へ歩いて行きました。すると大きな岩がある辺りの波打ち際に…
おー!ハチジョウダカラの幼貝です。打ち上げられた貝殻は時々見かけますが、生貝は初めてです。無防備にも石の上で日向ぼっこをしていました。
軟体は黒くて格好いいですね。すぐにもとの場所に戻しましたが、さすがに警戒したようで、しばらくしてから見ると石の間にすっぽりと収まっていました。
それでも、かなり目立ちますね。(^-^;
次に、
多分、メオニノツノガイ。こんな所にいるのですねー。
岩の下を除くと、あ!綺麗な貝を発見。
ヤドカリの入ったハナヤカフタナシシャジク。
【追記】kudamakiさんが、ルビイフタナシシャジクであると教えて下さいました。やけに丸っこいハナヤカフタナシシャジクだなぁ…とは思っていたのですが、まさかルビイだとは…。kudamakiさん、いつも有難うございます!
まだ新鮮な個体のようで、縫合付近にある帯は黒色をしています。
短時間だったので成果は少ないですが、潮間帯には見たことのない小魚やエビ、アメフラシがいて面白かったです。この時期は潮がよく引くし気候もいいので、また磯観察をしようと思います。(^-^)