わくわく♪ 貝殻通信

和歌山の海や大阪湾で採集した貝殻を紹介します

道の駅でビーチコーミング ♪


貝殻拾いのついでに寄った道の駅で、面白いものを見つけたので紹介します ♪

お土産コーナーの一角に、地元の方が拾ったと思われる貝殻を売っていました。ヤクシマダカラやハチジョウダカラ等の南紀らしい貝殻に混じって、どこかで見たことのあるような貝殻が…。

名前は思い出せなかったのですが、打ち上げ採集では見たことのない貝殻だったので買いました。値段は300円。漁労くずの中にあった貝を、漁師さんがきれいに洗って売っているのかな~と思っていました。

その貝殻が、こちら…

f:id:sangootome:20200212231057j:plain

買ってから名前を調べる気になれず放っておいたのですが、たまたま池田等さんの「貝の図鑑&採集ガイド」を読んでいた時に、「コレクションにされる貝」というページで、紹介されていたブランデーガイに似ているではありませんか…( ゚Д゚)

f:id:sangootome:20200212231036j:plain

よく見てみると模様が微妙に違うような気がするので、ブランデーガイに似た別の貝かと思い、ネットで調べてみたのですが見つけられず…(T_T) 

後日、kudamaki 様からコメントをいただき、写真の貝殻はブランデーガイであることが判明しました (^-^) ありがとうございました <(_ _)>

ちなみにブランデーガイの分布はオーストラリア北部で、生息は水深10~40mの砂底だそうです。収集家に人気のある貝で、100㎜を超える美品は数万円で取引されるほど…(*_*)

f:id:sangootome:20200212231051j:plain

f:id:sangootome:20200212231042j:plain

ブランデーガイ(Volutoconus bednalli,1878)

私が買ったブランデーガイの大きさは83㎜です。小ぶりな個体ですが、ブランデーガイを道の駅で入手出来るなんて、とてもラッキーでした (^^)

さて、もうひとつ、道の駅で購入した貝殻があるので紹介します ♪

「きいこのビーチコーミング」というブログで、きいこさんが拾われていて、羨ましいと思っていた貝です。房総半島以南の細砂泥底に生息しているようなので、和歌山の砂浜で拾えるかと思っていたのですが、欠片すら見たことがありませんでした。珍しい貝のようなので、諦めかけていたところへ、地元のビーチコーマーさんが拾った貝殻のお土産コーナーにあった!合弁のスリガハマと一緒に袋に入っていて300円でした。

f:id:sangootome:20200216172807j:plain

f:id:sangootome:20200216172759j:plain

フスマガイ(Clementia Vatheleti,1901)

フスマガイって思った以上に、殻が薄ーい!! これでは、打ち上がったとしても粉々に砕けて何の貝殻か分からなくなりますよね。写真の個体は殻長73㎜ですが、ハマグリみたいに大きな貝だというのに、こんなに殻が薄くて大丈夫なんでしょうか。軟体をちゃんと守り切れるのかどうかと心配になります。

f:id:sangootome:20200216235358j:plain

それにしても、殻表の成長線がくっきりとしていて美しいですね。いつか自分で合弁を拾いたいものです。

以上、道の駅で見つけたお気に入りの貝殻を紹介しました。ビーチコーミングは空振りすることもあるので、そんな時は気晴らしに道の駅に寄ってみて下さい。いいことがあるかもしれません ♪♪