2018年 和歌山市 打ち上げ 30mm
【分布】房総半島・山口県北部以南
【生息】水深5~20mの細砂底
【打ち上げ】たまに上がる
海が荒れた後、打ち上げラインを掘ったら出てきました。砂浜でそこそこ拾える種類だと思うのですが、私はあまり出合っていません。巡り合わせでしょうか…。
2016年 すさみ町 打ち上げ 35mm
【分布】沖縄からニューカレドニア
【生息】水深25m~240mの砂中や
サンゴ片の中
【打ち上げ】たまに上がる
すさみ町の砂利浜で拾いました。オゴクダで小さいものをたまに見かけますが、このチカゲイモは35mmある大きな個体です。口は割れていますが結構気に入っています。(^^)
日本近海産貝類図鑑2版では、コドングリイモという和名が付けられていますが、ブログ「オゴクダの貝」では元来の和名であるチカゲイモを採用されていますので、こちらに倣っています。
2018年 すさみ町 打ち上げ 21mm
【分布】紀伊半島以南
【生息】サンゴ礁域潮間帯~水深5mの転石
死サンゴ下
【打ち上げ】あまり上がらない
すでに紹介しているコシマヤタテと同じ産地で、このナガシマヤタテを見つけました。
ずんぐりしたのはコシマヤタテ、細長いのはナガシマヤタテだと思っていましたが、ネットで検索すると長めのコシマヤタテの画像が出てきたりして、よく分からなくなりました。(+_+)
ざっくりとした見た目判断では間違えそうだったので、Kudamakiさんのブログ「オゴクダの貝」を拝見したところ、コシマヤタテは殻表全体に低い螺肋が出ていて、ナガシマヤタテは内唇の歯の辺りから水管にかけて螺肋が出ると説明されていました。
写真の個体は、歯から水管にかけて螺肋が出ているので、ナガシマヤタテで間違いないと思います。
2018年 串本町 打ち上げ 35mm
【分布】房総半島から九州の太平洋
日本海全域
【生息】岩礁域潮間帯~水深100m
【打ち上げ】よく上がる
【追記】
当初は、ヨウラクガイとしていましたが、コメント欄でイソバショウだと教えて頂きましたので訂正します。
ヨウラクガイの「ひれ」はピンと張っていて鋭いそうです。対してイソバショウの「ひれ」は丸みがあって尖っていません。この貝殻はイソバショウの特徴をそなえていますが、私は擦れたヨウラクガイだと思い込んでいました。('Д')
イソバショウは浅い所に生息している為、比較的見つけやすいようです。今度、磯で探してみようと思います。
コメントを下さった天体X様、Kudamaki 様、ありがとうございました!
38度の炎天下でしたが、干潮に合わせて河口へ出かけました。昨年初めて見つけた南方系の貝、ヒメカノコを観察するために泥っぽい所を探していきます。
いつもの水たまりは土砂が流れ込んで干上がっていました。(+_+) 7月に降った大雨で砂州の様子が変わっているし、ヒメカノコは全部流されてしまったのかもしれない…と不安になります。
それでも別の水たまりでイシマキガイを見つけたので、しゃがみ込んで観察していると、見えました!
ヒメカノコが2匹! 木の枝にくっついているものと、地面を這っているものです。
ヒメカノコはイシマキガイよりも殻表の照りが強いので区別がつきますが、念のため蓋を確認すると、黒っぽい色をしていました。イシマキガイの蓋は肌色をしていて外縁が赤いので、これはヒメカノコで間違いありません。
昨年は5月に観察したので、小さくて丸っこいものが多かったですが、今はもう8月。ずいぶん成長して大きくなり、殻頂が伸びて細長く見えます。
一番大きな個体は12mmありました。
ヒメカノコは模様に多様性があって面白いのですが、ここで見られるのは黒っぽい柄が多いです。泥の中で派手な模様をしていたら、目立って仕方がないですよね。
近くにもう1匹。元気に動き回っています。泥を掬ったら、もっと見つかるのかもしれませんが、とりあえず生息していることが分かったので充分です。
長時間、日なたでしゃがみ込んでいると気を失いそうになるので、日陰のある場所で打ち上げラインを探しましたが、めぼしいものは見つかりませんでした。暑くてバテていますからね、見逃している可能性大です…。(^-^;
それでも帰る途中にビー玉を見つけたので、何とかお土産が出来ました。(^^)
少し大きめのビー玉です。不透明な空色は珍しいと思います。(*‘∀‘)
シーグラスには詳しくありませんが、手持ちの打ち上げビー玉を見てみると、透明な空色&緑色が一番多かったです。天然のフロスト加工が涼しげでいいですね。
短い時間でしたが、お目当てのヒメカノコを観察することが出来て良かったです。打ち上げ採集の方は、少し涼しくなってから再開しようと思います。(^^)/