わくわく♪ 貝殻通信

和歌山の海や大阪湾で採集した貝殻を紹介します

和歌山の貝 テツアキチドリダカラ(Pustularia margarita,1817)


2019年 串本町 打ち上げ 14mm

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テツアキチドリダカラ(Pustularia margarita,1817)

【分布】紀伊半島八丈島以南
【生息】潮間帯~水深20mの岩礁
    サンゴ礁

【打ち上げ】場所によっては上がる

オゴクダで拾いました。チドリ系は時々拾いますが大抵スカスカになっています。写真の個体は艶が残っているので嬉しかったです。サンゴ礁のある所に生息しているため、他所でよく打ち上がる場所があるようです。

当初はチドリダカラとして紹介しましたが、Asa様からご指摘いただきましたので訂正します。テツアキチドリダカラの特徴として幾つか教えて下さいましたので転記しておきます。

i.内唇歯中央部が殻側に向かってほぼ伸長しない
  (ノーマルチドリは伸びる個体が多い)

ii.背表面の縫合線と顆粒状の小瘤が発達しない
  (チドリはどちらも発達する傾向)

iii.前後端の湾入の仕方が強い

iv.前後端は色づきが弱い

ちなみに私が分かり易かったのは(ⅰ)と(ⅱ)でした。
「テツアキチドリダカラは、内唇中央の歯が短くなっていて、背中がブツブツしていない」ということですね (^^)