時間が経ってしまいましたが、串本町へ出掛けた時の記録です。台風が南の海上を通過した後の採集だったと思います。
まずはオゴクダから。チクチクする夏草をかき分けて、ようやく到着~。サンゴが白く光って目が眩むー。(+_+)
浜の様子は大物がゴロゴロしているというよりも、小さい物がザラっと打ち上がっている感じでした。打ち上げが良さそうな所には先客がいたので、とりあえず真ん中あたりの波打ち際から見ていきます。
「見た感じでは、あまり無いな~」と思っていたら、岩のそばに
わー、これはアカシマミナシ。スラっとして格好いいですね~。海が荒れた後は、普段見かけないイモガイを拾うことがありますが、アカシマミナシは初めて。(^^) 沖縄方面で採れる貝だと思っていましたが、分布は紀伊半島以南でした。状態はあまり良くなくて裏側は模様が剝げています。深い所から打ち上げられたのかな? 何はともあれ嬉しい初採集です。(^^♪
この後、気を良くして見慣れないものを探していきます。
すると、
赤みがかった地の色が綺麗。(^^) 大好きなフデガイ科のようですが、小さすぎて名前が分からない。
と思っていたら、少し離れた所で見つけました。
模様が綺麗に残っているベニウミフデ。(*‘∀‘) 地の色は赤みがかっています。ということは、さっき見つけた小さい貝もベニウミフデですね。フデガイ科は欲しいものが沢山あるのに、ここのところ見つけられずにいました。殻口のある表側は穴が開いているので、撮影は後ろ側だけ。今度は綺麗な個体が見つかりますように…。
この後は、
オニキバフデは、いつか大きい個体を拾ってみたいなぁー。
暑くて疲れたので、オゴクダは3時間程で終了しました。丹念に探している先客がいらしたので、きっとその方が色々なお宝を拾われたのだと思います。完全に妄想ですが。(^-^;
今回の成果です。
ミツユビガイの前にある白い貝殻は、ツノクダマキかな?
小さめの成果の中にシリオレホラダマシが入っていました。浜では名前が分からず、綺麗な色をしてるなぁ~と思って持ち帰りました。口の側は穴が開いていますが、コゲイロホラダマシと比べると少ない種類のようです。捨てなくて良かった!
この後、時間があったので漁労くずの上がる浜へ行ってみました。
打ち上げラインは、丸太や木の枝がごちゃごちゃしていて、擦れたボウシュウボラやイトマキボラがゴロゴロしていました。適当に丸太をひっくり返していたら、
おー! マツカワガイ。とっても面白い形をしています。ネットや図鑑を見て、いいなぁ~と思っていたので嬉しい。漁労くずとしては珍しくないようですが、私は初めて拾いました。(^^)
この浜では、他にもクチムラサキクダマキやカザリガンゼキを拾いました。どれも擦れていますが、打ち上げ採集で拾うことが出来ない種類なので来た甲斐がありました。浜で撮り忘れたので、家で撮った画像です。
この後、通りがかりの砂浜に寄ってみると、意外と面白かったです。海藻と一緒にツガイやツツミガイが打ち上がっていて、何かありそうだなぁ~と探していたら、
いったい、どこに上がるんだろう? ずっと謎だったキサガイ。こんな所にいたんだー! 近くに片割れが落ちていないか探したけれど、無かったです。浅海の砂浜に生息しているようですが、殻が薄くて割れやすいので合弁を拾うのはとても難しそうですね。
打ち上げラインはいい感じでしたが、夕日の残像で目が眩んで、もたもたしている間に薄暗くなってしまいました。最近は日が暮れるのが早くて本当に残念。(T_T)
今回は海に向かって叫びたくなるようなレア種にこそ出合えませんでしたが、私なりに初採集があったので楽しい海岸巡りとなりました。(^^)/