わくわく♪ 貝殻通信

和歌山の海や大阪湾で採集した貝殻を紹介します

和歌山の貝 マユフデ(Mitra chrysalis ,1844)

 

2017年 串本町 打ち上げ 18mm

f:id:sangootome:20201015005643j:plain

f:id:sangootome:20201015005637j:plain

マユフデ(Mitra chrysalis ,1844)

【分布】紀伊半島以南
【生息】サンゴ礁潮間帯~水深10mの転石下
打ち上げ】たまに上がる

オゴクダで、打ち上げラインに落ちていました。(^^♪ ずんぐりとした体形と、真ん中の白いラインがよく目立つので、落ちていれば見つけやすい貝だと思います。そうそう、納豆みたいな感じです。(^^)

一時期は結構拾いましたが、最近は全く拾っていません。不思議ですね。

和歌山の貝 キサガイ(Cardilia semisulcata ,1819)

 

2020年 串本町 打ち上げ 15mm

f:id:sangootome:20201116112726j:plain

f:id:sangootome:20201116112719j:plain

f:id:sangootome:20201116112712j:plain

キサガイ(Cardilia semisulcata ,1819)

【分布】房総半島・能登半島からインドネシア
【生息】水深5~50mの砂底
【打ち上げ】あまり上がらない

海水浴場で拾いました。海が荒れた後だったので、海藻や小枝に混じって打ち上げられていました。全国的に見ると結構打ち上がる場所もあるようですが、私は片側を一つしか拾っていません。

合弁は前から見るとハート形をしていてザルガイ科の貝にも似ていますが、殻がとても薄くてキサガイ科という独自のカテゴリーに分類されています。どんな格好で砂に潜っているのでしょうね?

和歌山の貝 ベニウミフデ(Mitra imperialis ,1798)

 

2020年 串本町 打ち上げ 11mm

f:id:sangootome:20201014010652j:plain

f:id:sangootome:20201014010459j:plain

ベニウミフデ(Mitra imperialis ,1798)

【分布】紀伊半島以南
【生息】サンゴ礁潮間帯~水深20m砂礫地転石下
【打ち上げ】あまり上がらない

オゴクダで拾いました。かなり小さな子供で、貝砂を穿っていたら出てきました。フデガイ科の初採集は久しぶりだったので嬉しかった~。(^^) 地の色は熟れた柿みたいな色をしています。「紅が熟む」からベニウミフデと名付けられたのかな?
沖縄方面では普通種のようですが、紀伊半島では少ないと思います。

ちなみに、同じ日に波打ち際に近い所で、もうひとつ拾いました。こちらは模様が綺麗に残っています。まだ幼貝で殻が薄いため、反対側は大破していました。(T_T)

f:id:sangootome:20201014010647j:plain

ベニウミフデ(Mitra imperialis ,1798)

 

和歌山で貝殻拾い♪ まとめ(2020年10月下旬)


からりと晴れる日が多くなって、良い季節になりましたね。
昼間に浜や磯を歩き回っても、汗だくにならなくなって本当に嬉しいのですが、最近、やる気と採集結果が反比例しているような気がします。空回りってやつですね。(^-^;

10月下旬に何か所か回りましたが、結果がイマイチだったので簡単にまとめました。

まずは、白浜町の磯へ行った時の成果です。
打ち上げラインはくっきりしていましたが、人気の磯なので出遅れたようです。
f:id:sangootome:20201029233506j:plain
見つけたのはいつものメンバーですが、クチベニアラフデは良かったです。(^^)
右上にある大きめの貝殻は殻口がオレンジ色をしているので、オオナルトボラの子供だと思います。
【追記】シワクチナルトボラの子供でした。Kudamaki 様、ありがとうございます!

次はみなべ町の浜です。

f:id:sangootome:20201029233437j:plain

サワラビ

状態の良いサワラビ。久しぶりに拾いました。2つ並べたら羊のツノみたいですね。

そして、

f:id:sangootome:20201029233444j:plain

カノコシボリコウボネ

擦れて真っ白になっていますが、形からするとカノコシボリコウボネだと思います。漁労くずのようですが近くを探しても片方は見つかりませんでした。いつか合弁で拾ってみたい種類です。

最後に田辺市扇ヶ浜の成果です。他から持ってきた浚渫土に含まれている貝殻が打ち上がります。和歌山産ではないかもしれませんが、微小貝をじっくり探したい時には楽しめます。

まずはゲンロクソデガイ。片側だけピンと跳ね上がった形が面白いですね。(^^)

f:id:sangootome:20201029233641j:plain

わりと落ちていたので綺麗なものだけ選びました。

そして、f:id:sangootome:20201029233453j:plain
クダマキガイ  マダラクダマキの子供。(^^♪

【追記】天体X 様からコメントを頂きました。図鑑で確認すると、模様の感じがクダマキガイというよりもマダラクダマキでした。ありがとうございます!

そして、

f:id:sangootome:20201029233459j:plain

キジビキガイ

ピンク色したキジビキガイ。コロンとしていて可愛い。(*‘∀‘) 人気があるのも頷けます。この日は小さい物も含めて3つ拾いました。

気に入った貝の集合写真です。色の抜けたツグチガイやオリイレボラ、イトカケもあります。

f:id:sangootome:20201029233820j:plain

アクセサリー作りの材料にしたくなるような貝殻がたくさん集まりました! 時間があったら一日中探してしまいそう…。

微小貝の名前をもっと覚えたら、貝殻拾いの世界がぐっと広がるはずなので、秋の夜長だし諸先輩方のブログで勉強しようっと。(^^)/

和歌山で貝殻拾い(2020/10/11)


時間が経ってしまいましたが、串本町へ出掛けた時の記録です。台風が南の海上を通過した後の採集だったと思います。

まずはオゴクダから。チクチクする夏草をかき分けて、ようやく到着~。サンゴが白く光って目が眩むー。(+_+)

浜の様子は大物がゴロゴロしているというよりも、小さい物がザラっと打ち上がっている感じでした。打ち上げが良さそうな所には先客がいたので、とりあえず真ん中あたりの波打ち際から見ていきます。

「見た感じでは、あまり無いな~」と思っていたら、岩のそばに

f:id:sangootome:20201014010127j:plain

アカシマミナシ

わー、これはアカシマミナシ。スラっとして格好いいですね~。海が荒れた後は、普段見かけないイモガイを拾うことがありますが、アカシマミナシは初めて。(^^) 沖縄方面で採れる貝だと思っていましたが、分布は紀伊半島以南でした。状態はあまり良くなくて裏側は模様が剝げています。深い所から打ち上げられたのかな? 何はともあれ嬉しい初採集です。(^^♪

この後、気を良くして見慣れないものを探していきます。

すると、

f:id:sangootome:20201014010506j:plain
赤みがかった地の色が綺麗。(^^) 大好きなフデガイ科のようですが、小さすぎて名前が分からない。

と思っていたら、少し離れた所で見つけました。

f:id:sangootome:20201014010514j:plain

ベニウミフデ

模様が綺麗に残っているベニウミフデ。(*‘∀‘) 地の色は赤みがかっています。ということは、さっき見つけた小さい貝もベニウミフデですね。フデガイ科は欲しいものが沢山あるのに、ここのところ見つけられずにいました。殻口のある表側は穴が開いているので、撮影は後ろ側だけ。今度は綺麗な個体が見つかりますように…。

この後は、

f:id:sangootome:20201014010639j:plain

オニキバフデ

オニキバフデは、いつか大きい個体を拾ってみたいなぁー。

暑くて疲れたので、オゴクダは3時間程で終了しました。丹念に探している先客がいらしたので、きっとその方が色々なお宝を拾われたのだと思います。完全に妄想ですが。(^-^;

今回の成果です。

f:id:sangootome:20201014011335j:plain

オゴクダ成果(大きめ)

ミツユビガイの前にある白い貝殻は、ツノクダマキかな?

f:id:sangootome:20201014011344j:plain

オゴクダ成果(小さめ)

小さめの成果の中にシリオレホラダマシが入っていました。浜では名前が分からず、綺麗な色をしてるなぁ~と思って持ち帰りました。口の側は穴が開いていますが、コゲイロホラダマシと比べると少ない種類のようです。捨てなくて良かった!

この後、時間があったので漁労くずの上がる浜へ行ってみました。

打ち上げラインは、丸太や木の枝がごちゃごちゃしていて、擦れたボウシュウボラやイトマキボラがゴロゴロしていました。適当に丸太をひっくり返していたら、

f:id:sangootome:20201014011146j:plain

マツカワガイ

おー! マツカワガイ。とっても面白い形をしています。ネットや図鑑を見て、いいなぁ~と思っていたので嬉しい。漁労くずとしては珍しくないようですが、私は初めて拾いました。(^^)

この浜では、他にもクチムラサキクダマキやカザリガンゼキを拾いました。どれも擦れていますが、打ち上げ採集で拾うことが出来ない種類なので来た甲斐がありました。浜で撮り忘れたので、家で撮った画像です。

f:id:sangootome:20201028174252j:plain

クチムラサキクダマキ

f:id:sangootome:20201017002922j:plain

カザリガンゼキ

この後、通りがかりの砂浜に寄ってみると、意外と面白かったです。海藻と一緒にツガイやツツミガイが打ち上がっていて、何かありそうだなぁ~と探していたら、

f:id:sangootome:20201014010829j:plain

f:id:sangootome:20201014010821j:plain

キサガイ

いったい、どこに上がるんだろう? ずっと謎だったキサガイ。こんな所にいたんだー! 近くに片割れが落ちていないか探したけれど、無かったです。浅海の砂浜に生息しているようですが、殻が薄くて割れやすいので合弁を拾うのはとても難しそうですね。

打ち上げラインはいい感じでしたが、夕日の残像で目が眩んで、もたもたしている間に薄暗くなってしまいました。最近は日が暮れるのが早くて本当に残念。(T_T)

今回は海に向かって叫びたくなるようなレア種にこそ出合えませんでしたが、私なりに初採集があったので楽しい海岸巡りとなりました。(^^)/

和歌山の貝 バラフイモ(Conus pertusus,1792)

 

2020年 串本町 打ち上げ 13mm

f:id:sangootome:20201015010057j:plain

f:id:sangootome:20201015010102j:plain

バラフイモ(Conus pertusus,1792)

【分布】八丈島紀伊半島以南
【生息】潮間帯~水深120mの砂底
    サンゴの下
【打ち上げ】たまに上がる

オゴクダで拾いました。老成すると60mmにもなる種類のようですが、私は20mm以下の小さいものしか見たことがありません。ただ、小さくても綺麗な色をしているので存在感があり、成果が華やかになるので拾うと嬉しい貝です。(^^)

和歌山の貝 カザリガンゼキ(Chicomurex elliscrossi,1974)

 

2020年 串本町 打ち上げ 68mm

f:id:sangootome:20201017002922j:plain

f:id:sangootome:20201017002913j:plain

カザリガンゼキ(Chicomurex elliscrossi,1974)

【分布】房総半島以南
【生息】水深80~150mの岩礁
【打ち上げ】漁労くずとして上がる

漁労くずが上がる浜で見つけました。ヒレが擦れているのと、全体的に真っ白になっているので、拾った時はハッキガイかと思ったのですが、図鑑で確認したら、なんと!欲しかったカザリガンゼキでした。(^^) 和歌山には多いようですね。

ヒレの残った新鮮な個体は本当に素敵です。(*‘∀‘) 日本固有種だそうですが、深い所に棲んでいるので、打ち上げ採集で綺麗な個体を拾うのは難しいと思います。

f:id:sangootome:20201017002904j:plain

カザリガンゼキ(Chicomurex elliscrossi,1974)

 

和歌山で磯歩き♪(2020/9/19)


今回は大きめの貝殻を採集したいと思って串本町の磯へ行った時の記録です。

まずは、綺麗なトヨツガイを狙って某磯へ。潮が引いている所から見ていきます。

f:id:sangootome:20200930175237j:plain

イワカワフデ

欠けの無いイワカワフデが転がっていました。殻口や殻頂が欠けやすいので、綺麗に残っていると嬉しい種類です。(^^) 

それから、タイドプールを覗くと、

f:id:sangootome:20200930175510j:plain

わ~!好物のムシロオトメフデ。肩が尖っている新鮮な個体です。(^^♪

それから、

f:id:sangootome:20200930175517j:plain

マルスダレ

合弁のマルスダレは初採集。よく膨れています。コロンとしていて可愛い。(*‘∀‘)

他には、

f:id:sangootome:20200930175210j:plain

コモンイモ

南紀では、たまに見かけるイモガイです。

次に上段の打ち上げラインを見ていくと、タコノマクラが大量に転がっている場所がありました。そこで、

f:id:sangootome:20201001174903j:plain

タルダカラ

色の濃いタルダカラ。艶があったらよかったなぁ…。この後も擦れた個体を幾つか見かけました。

さらに近くを探すと

f:id:sangootome:20200930175352j:plain

ホシダカラ

あれ、誰かに殴られたの? たん瘤が出来たホシダカラ。かなり擦れているので、だいぶん前に上がったものかもしれませんね。

おー!これは、

f:id:sangootome:20200930175524j:plain

いい感じのホシダカラですが、実は見えないところに穴が開いています。
は~~~、残念。(T_T)
ホシダカラはこの角度から見る模様が、ネコ科動物の毛並みみたいで好きです。

ふと足元を見たら、

f:id:sangootome:20201001180019j:plain

カラスキ

今までで一番大きくてヒレが残っているカラスキ。今年はカラスキ沼にハマっています。(^^)

この後も探したのですが、大きめの貝殻は見つからず、トヨツガイも破片のみという結果でした。残念…。

時間があったので別の磯にも寄ってみました。最初に覗いたタイドプールにゴロンと、

f:id:sangootome:20200930175230j:plain

ウズラガイ

穴の開いていないウズラガイは初採集でした。(^^) 

この日は大きな貝殻を探す目になっていたので、小さいものはほとんど見つけられませんでした。成果は少ないものの、それでも南紀らしい貝殻を見ることが出来て楽しかったです。

最後に別の磯で見つけた残念シリーズを。

f:id:sangootome:20201003115131j:plain

ウミナシジダカラ、トヨツガイ、ジュセイラ、ヒメジュセイラ。どれも美品を拾ってみたいメンバーばかり。いつかご縁がありますように。

ここのところ大きめの貝殻を狙って磯歩きをしたので、今度は小さめの貝殻をじっくりと探したいと思います。(^^)/

和歌山でビーチコーミング(2020/9/12)


今回は大きめの貝殻を狙って白浜町の磯を巡りました。(^^)

この日はとにかく蒸し暑くて思うように歩けませんでしたが、海風に助けられながら何とか進んだ感じです。大物を狙う時は何ヶ所も歩いた方が確率が上がるのでしょうが、なにせ体力が無いので、ゆっくりと、ぼちぼちやっていきます。(^-^;

さて、まずは一つ目の磯です。どこからともなく干物の香りが漂ってくるので見渡すと、ギンカクラゲの大量漂着が! ルリガイがあるかも?と気にしながら打ち上げラインを見ていきます。

丸太を転がして下から出てきたのは、

f:id:sangootome:20200915145553j:plain

マイノソデ

 マイノソデは久しぶりに拾いました。まだ幼貝ですがサイズは大きめ。奥の方に身が残っていたので、今は庭の草むらに放り込んで虫に掃除を依頼中です。

少し歩いて行くと、

f:id:sangootome:20200915145448j:plain

アシガイ

新鮮な個体で少し身が残っていましたが、二枚貝は洗浄しやすいので助かります!

他にも探したのですが、思ったよりも打ち上げラインが薄く、欲しい貝殻が落ちていませんでした。何組か貝殻拾いをしている人を見かけたので、すでに拾われた後だったのかもしれませんね。

汗だくになったので車で休憩してから次の磯へ。
まずは、

f:id:sangootome:20200915145536j:plain

ラッパウニ

いつもどこかしら割れているので、割れていないと嬉しいラッパウニ。(^^)
そして、

f:id:sangootome:20200915145414j:plain

これって、バンザイラでは?
大破していますが、次に繋がるように持って帰りまーす。

この磯ではタガヤサンミナシがたくさん転がっていて、まさにフィーバー。他の貝殻が目に入らなくなるくらい凄かった。(^-^; そのせいか、しばらく欲しいものが見つからず延々と歩いた末にようやく出合ったのが、

f:id:sangootome:20200915145436j:plain

クロミオキニシ

ずいぶん摩耗していますが老成したクロミオキニシです。オキニシはよく落ちているけれど、クロミオキニシは稀産であまり見かけません。

ちなみに、口の中が黒っぽくて全体的にゴツゴツしているので当初はクロミオキニシだと勘違いしていた手持ちのクチムラサキオキニシと比べてみると、違いがはっきり見えました。

f:id:sangootome:20200928151406j:plain

クチムラサキオキニシとクロミオキニシ

クロミオキニシは名前の通り全体的に黒くて、内唇にある歯の間も黒く彩色されていますね。

小石がゴロゴロしている浜を、これ以上歩くと足首がおかしくなりそうだったので、この後は切り上げて、漁労くずの上がる砂浜に行きました。

ここもタガヤサンミナシがいっぱい!その中にヤツシロガイもちらほらと。大きめのサイズになると、どこかしら穴が開いているのですが、今回は割れていないものを見つけました。

f:id:sangootome:20200915145543j:plain

ヤツシロガイ

そして、

f:id:sangootome:20200915145420j:plain

ナガイモ

ボロボロですが、模様が残っているナガイモ。(^^) かなり古い漁労くずのようです。

f:id:sangootome:20200915150007j:plain

キンシバイ

この辺りではよく見かけるキンシバイ

これはー、

f:id:sangootome:20200915150018j:plain

見つけた時はオオヌノメだと思ったのですが、輪肋がかなりギザギザしているのでヨロイガイだと思います。

【追記】コメント欄でご指摘いただきましたので名前を確認していましたが、殻表の様子や形からしてオオヌノメだと思います。
Kudamakiさんのブログ「図鑑を作る(二枚貝編)」と、「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」を参考にさせて頂きました。

天体X様、ご指摘ありがとうございました!

もう少し探したかったのですが、辺りが薄暗くなってきました。
そう言えば…あちらこちらでギンカクラゲが打ち上げられて、干物のにおいが漂っていたのに、ルリガイは見つからなかったなぁ~と思ったら、最後に出た!

f:id:sangootome:20200915145558j:plain

ヒメルリガイ

打ち上げの雰囲気からすると、もっと見つかるかと思ったのですが、本当にこれだけでした。ルリガイ好きの人が全部回収した後だったのかな?

今回は、のんびり歩いていたので成果が少なかったですねぇ…。そんな中でもクロミオキニシは嬉しかったです。(^^♪

後日、串本町の磯に行ったので、また紹介します。(^^)/

和歌山でビーチコーミング(2020/9/9)


少し前になりますが、久しぶりにオゴクダへ出掛けたので、その時の話です。(^^)

南紀の海も台風10号の影響を受けたようなので、打ち上げに期待していたのですが、何しろ激戦区のことなので、残り物を頂くくらいの心づもりです。果たして、どうなることやら…。

夏草のトンネルをくぐり抜けてやっと着いた。('Д') 浜の様子はこんな感じ。

f:id:sangootome:20200915145116j:plain

上段の打ち上げラインには掘り返した跡がありました。(^-^;
この辺りは後で見ることにして、とりあえず波打ち際から探します。

まずは、

f:id:sangootome:20200915145104j:plain

バラフイモ

小さいですが色の綺麗な個体でした。(^^)

砂を掘って出てきたのは、

f:id:sangootome:20200915144847j:plain

サクラコダマウサギ

f:id:sangootome:20200915144853j:plain

キングチムシロ

キングチムシロは久しぶりでした。(^^♪ 

これ以上見つけられなかったので、中段へ移動しました。すると!

f:id:sangootome:20200915144837j:plain

綺麗な朱色! これは、ショウジョウラですね。割れてる? どう? 恐る恐るひっくり返して見ると…

f:id:sangootome:20200915144831j:plain

ショウジョウラ

破損無し! 打ち上げで割れていないショウジョウラを拾ったのは初めて。(^^♪ 水管こそ折れていますが、色艶ともに文句なしのべっぴんです。

それから、普段はほとんど見かけない期間限定のお馴染みさん達が出てきました。

f:id:sangootome:20200915145110j:plain

ラクモイモ

f:id:sangootome:20200915145052j:plain

ベッコウフデ

さらに上段を掘り返すと、

f:id:sangootome:20200915144743j:plain

オボロセコバイ

水管が長い。若い個体かな。さらに掘って出てきたのは、

f:id:sangootome:20200915145058j:plain

ベッコウフデ

老成したベッコウフデ。

何かいいものが無いかしらと、うろついていたら…

f:id:sangootome:20200915144721j:plain

カラスキ

小さいけれど綺麗なカラスキ。(^^) 最近、磯で拾うことが増えたのは巡り合わせ?それとも今年は多いのかな?

そして、遠目にはマイマイの殻に見えたけれど…

f:id:sangootome:20200915144712j:plain

これは!

f:id:sangootome:20200915144858j:plain

キネズミ

真ん丸で大きなキネズミ! 殻長が34mmで艶のある良い個体です。(*‘∀‘)

ナツメイモも探したのですが、残念ながら欠片だけでした。そんなこんなで、この日のイチ押しは、べっぴんショウジョウラと、メガ☆キネズミという結果になりました。

その後は近くの砂浜とすさみ町の磯へ行きました。

まずは砂浜から。太い打ち上げラインには木の枝やゴミばかりで、あまり欲しい貝殻がありませんでした。ここで拾ったのは砂に埋もれていた

f:id:sangootome:20200915145220j:plain

ニオガイ

長い部分が55mmあり、私が持っているニオガイの中では一番大きいです。そして、

f:id:sangootome:20200915145230j:plain

ヒメミミガイ

ヒメミミガイは初採集です。(^^♪ 殻表がほぼ平滑なツツミガイに対して、ヒメミミガイには細い筋(螺脈)があるようです。

さらに、すさみ町の磯で。かなりウネリが入ってきたようで、磯の岩肌がむき出しになっていた所に貝や砂が戻っていました。これは期待出来るかもしれません。

まずは、

f:id:sangootome:20200915144729j:plain

カノコダカラ

久しぶりに色の濃い新鮮なカノコダカラを拾いました。そして、

f:id:sangootome:20200915144735j:plain

カズラガイ

中身の残ったカズラガイが転がっていました。新鮮な貝殻が打ち上がっており、いい感じでしたが、残念ながら欲しい貝殻は少なかったです。先客がいたのかもしれませんね。粘りましたが日が暮れたので、これにて採集終了となりました。最近は日が暮れるのが早くなり、季節の移ろいを感じます。

結果を振り返ってみると、レアもの採集とはいきませんでしたが、状態の良い貝殻を幾つか拾うことが出来ました。(^^♪

後日、白浜町に出掛けたので、その記事も出したいと思っています。(^^)/

和歌山の貝 ナガアジロイモ(Conus magnificus,1843)

 

2018年 串本町 打ち上げ 45mm

f:id:sangootome:20200913171435j:plain

f:id:sangootome:20200913171428j:plain

ナガアジロイモ(Conus magnificus,1843)

【分布】八丈島紀伊半島
【生息】水深5~50mのサンゴ礁
    岩の下の砂中
【打ち上げ】たまに上がる

海が荒れた後にゴロリと転がっている印象がありますが、綺麗な個体はすぐに拾われてしまうようで、あまり見かけません。よく似たものに、ソウジョウイモがありますが、ナガアジロイモよりも撫で肩ですね。探しているのですが、数が少ないようで未だに持っていません。(^-^;

和歌山の貝 オニサザエ(Chicoreus,asianus,1942)

 

2018年 串本町 打ち上げ 61mm

f:id:sangootome:20200913181916j:plain

f:id:sangootome:20200913173038j:plain

オニサザエ(Chicoreus,asianus,1942)

【分布】房総半島・能登半島以南
【生息】水深30m以浅の岩礁

【打ち上げ】あまり上がらない

漁港の隣にある磯で拾いました。かなり擦れていて長い棘が落ちていますが、スラリとした姿は深海型のオニサザエのようです。場末のたこやきさんがブログで紹介されていました。

和歌山の貝 トヨツガイ(Coralliophia radula,1855)

 

2019年 串本町 打ち上げ 40mm

f:id:sangootome:20200913174546j:plain

f:id:sangootome:20200913174538j:plain

トヨツガイ(Coralliophia radula,1855)

【分布】伊豆半島以南
【生息】水深10~50mのイシサンゴ類に寄生

【打ち上げ】たまに上がる

他の人が拾っている産地を何度も訪問してようやく見つけました。細かい棘が残っていて、殻口が綺麗な紫色の個体を拾ってみたいのですが、なかなか出合うことが出来ません。(^-^; ヒラセトヨツならよく見かけるのになー。

和歌山の貝 ホクロガイ(Oxyperras bernardi,1904)

 

2017年 和歌山市 打ち上げ 56mm

f:id:sangootome:20200913174530j:plain

f:id:sangootome:20200913174522j:plain

ホクロガイ(Oxyperras bernardi,1904)

【分布】房総半島~九州
【生息】水深10~100m粗砂底

【打ち上げ】たまに上がる

台風後の海水浴場で拾いました。殻皮が取れて真っ白なものしか見たことがなかったので、こんな模様をした貝だったんだー!と驚きました。

和歌山の貝 アシヤエビス(Hybochelus roseola,1888)

 

2019年 串本町 打ち上げ 7mm

f:id:sangootome:20200910111619j:plain

f:id:sangootome:20200910110336j:plain

アシヤエビス(Hybochelus roseola,1888)

【分布】?
【生息】?

【打ち上げ】あまり上がらない

オゴクダで探していたのですが、なかなか拾うことの出来ない貝でした。ある日、打ち上げラインを掘ったら、ようやく出てきましたが、実際に手にしてみると思った以上に小さくて、これまでに見逃しもあっただろうなと思います。

手持ちの図鑑に載っていないので、分布・生息については分かりません。情報が少ない貝ですが、Kudamakiさんのブログ「オゴクダの貝」で紹介されていました。私の擦れたアシヤエビスとは違って、綺麗な個体の画像を掲載されています。(*‘∀‘)

似たものにヘソアキアシヤエビスがありますが、ヘソアキの方は螺肋上に茶色い斑が出ます。分布は紀伊半島以南で割とよく見かけます。