わくわく♪ 貝殻通信

和歌山の海や大阪湾で採集した貝殻を紹介します

フイリクロオトメフデ (Vexillum klytios,2008)

名前の分からない貝殻を入れている袋を 整理をしている時に見つけました。

数年前に拾った時は、クロオトメかカスリオトメだろうと思っていましたが

日本近海産貝類図鑑と見比べたら

そっくり !

色が抜けたクロオトメフデと比べて見ると

黒い斑がはっきり出ているという点で、違いが分かりますね。

【採集】2021年 串本町 打上げ 13mm

【分布】沖縄以南

【生息】潮間帯サンゴ礁域リーフ斜面

コウライウグイス 初拾い ♫

2年以上もサボり続けていましたが、
久しぶりに更新しようと思います。

貝殻拾いはボチボチしていたのですが
記録したいと思うような貝が
拾えなかったので、すっかり
ブログから遠ざかっていました。

今回の場所は日本海
少し前になりますが10月の京丹後市
海水浴場でのビーチコーミングです。

数日前から波が高く、
この日も穏やかとは言えない状況でした。
砂浜の真ん中あたりはプラゴミばかり (T_T)

今日はハズレかな?と思いながら、
砂浜の端まで歩いて来たら
なんとか打ち上げ帯があったので
座り込み開始 ♪

フジノハナガイやヒバリガイモドキが
多数。画像には映っていませんが、
赤や黄色のナデシコ
まんまるヤエウメ、バフンウニを拾って
なかなかに色鮮やかな収穫でした ♪

腰が痛くなったので立ち上がり
波打ち際に目をやったら....
きれいな黄金色が目に入って

おおお!!!

ウグイスガイ科のコウライウグイス

幅が50mm弱で小さめの個体です。
身が腐っていましたが、巻貝と違って
取り除きやすいから問題なし!

同じウグイスガイ科のアコヤガイは
よく見かけるけれど、
コウライウグイスは初拾いでした。

空が曇っていたので黄土色に
写っていますが、本当はもっと
明るい色なんですよ~  !(^^)! 

ネットの鳥羽水族館 貝ギャラリーで
見て憧れていた貝でした。

ヤギなどの刺胞動物の上に付いて
くらす二枚貝で、
図鑑を作る(二枚貝編) でも
紹介されていて、和歌山県では
少ないことはないようです。

でも私は一度も見掛けたことがなくて、
ネットオークションで購入したんです。
まさか日本海で拾うことになろうとは…。

たま~に、こんな嬉しいことがあるから
ビーチコーミングはやめられません

(*'▽')

春の磯歩き ♪ まとめ

日中30度を超えてくると、さすがに暑いですね~。最近は近場を散歩程度にうろついているだけなので特に記事にするような成果がありません。(T_T)

その代りにと言っては何ですが(^-^; ビーチコーミングの写真を整理していたら、ブログに掲載していない画像が少しだけ出てきました。春頃に出掛けた時の写真で、嬉しい拾い物もあったので寄せ集めて記録しようと思います。採集場所は主に串本町です。(^-^)

まずはタカラガイがよく打ち上がる磯です。あいにく満潮時刻だったので、海が荒れた時の打ち上げラインをうろうろしていました。すると、砂利の隙間に落ちていたのは、

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ニセサバダカラ

艶のあるタカラガイは美しいですね。(^-^) サバ3兄弟の中でニセサバダカラは比較的、FD遭遇率が高いように思います。

その後、近くを見渡すと、

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ウミナシジダカラ

模様が残ったウミナシジダカラ♪ 仰向けになっていたので、ひっくり返さなかったら見逃すところだった。(>_<) いつかFDを拾ってみたいものです。

一番嬉しかったのは、

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ウスチャフ

45mmの大きなサイズで、てっぺんが残っているウスチャフデ!抜群の存在感です。表面は荒れていますが、うっすらと殻皮が残っている部分もありました。似ている貝にクリイロフデがありますが、クリイロフデの方はもう少し色が濃くてふくらみがあるようです。擦れていると、色では見分けがつきませんが….。私はウスチャフデの方が歯の部分が白く盛り上がっているように思います。

別の日に違う場所で、

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スソヨツメダカラ

腹の部分はツヤがあるのに、模様が無いスソヨツメダカラ。あまり持っていないので擦れていても嬉しい。(^-^)

サンゴ礫がゴロゴロしている所で見かけるのは、

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イシカブラ

イシカブラ。イシサンゴの塊の中に埋もれて棲んでいるようですね。チョークみたいな手触りです。

そして嬉しかったのは、

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カメフジツボ

ウミガメの甲羅につくフジツボで、1匹の甲羅に幾つも付いていることがあるそうです。たまに打ち上げられたウミガメの死骸を見かけますがフジツボは見たことがなくて、憧れの拾物でした。ついに念願叶ったー!

そして、

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ホシダカラ(幼貝)

幼貝は幾つか見つけましたが、老成したホシダカラには出会えませんでした。タイミングが大事だな~とつくづく思います。

それから別の日、砂浜を歩いた時に見つけたのは、

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ハナガサクラゲ

クラゲには詳しくないので、「何?この変わったクラゲ!」と思って調べたらハナガサクラゲでした。ネットで調べてみると綺麗な画像がたくさん出てきて、しばらく見とれました。(*'▽') 有名なクラゲなんですね。クラゲと言えばプカプカと浮遊しているイメージですが、ハナガサクラゲは岩礁などに引っ付いて暮らしているそうです。綺麗な触手ですが毒があるので危険です。この他にも幾つか打ち上げられていたので、たくさん生息しているようですね。

これから暑くなるのでどうなるか分かりませんが、機会があれば海に出掛けたいなぁと思っています。(^^)/

4月初めの貝殻拾い ♪


4月の初めに行った貝殻拾いの記録をまとめました。時期的には潮の引いた磯を歩いた方が面白いと思うのですが、今回も打ち上げ拾いに徹しています。(^-^;

まずはオゴクダから。浜に降りると先客が1人。何か残っているといいな~と思いつつ探すも、なかなか見つからない。貝砂が波に持っていかれて岩がむき出しになっている所が多い感じがします。これは厳しいぞ…。(>_<)

ようやく見つけたのは、

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タコブネ

満潮ラインに小さなタコブネが落ちていました。前日、風が強かったので打ち上げられたみたいですね。ほぼ同じラインでクリイロカメガイも見つけました。

それから、

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ムギツブダカラ

最近、見かけます。この後、色の濃いきれいな個体を見つけました。無い時はいくら探しても見つからないのに不思議ですね。

この後は磯の方も探しましたが、見つかりそうにもないので終了しました。

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成果

小さなサザレイボボラを初めて見つけました。フジツガイ科の中では最小サイズで、10mmもありません。普通は貝砂の中から見つかるようですが、あまりにも貝が無いので砂をぼんやり眺めていたら目につきました。嬉しいような悲しいような…。
虫眼鏡で見たら、確かにイボボラと同じように歪な形をしていましたよ。

物足りなかったので、近くにある砂浜に寄ってみると、

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アサガオガイ

木くずをひっくり返したら出てきました。他にも探している貝があったのですが見つからず…。

また別の所で、

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タマゴウニ

貝殻ではありませんが幾つか見かけました。(^-^) 紀伊半島以南に分布しているので、南紀ならではという感じがして見つけると嬉しいです♪ 磯の浅瀬に生息しているようなので、いつか観察してみたいなぁ。

他には、

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タカラガイ

カモンダカラやハナマルユキ等の幼貝が打ち上がっていました。ツヤツヤしていて綺麗ですね。

次は大阪湾の河口です。
まずは、

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ツガイ

ツガイは海藻をめくったら付いていることが多いです。

この後、貝だまりを掘ったら、

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ヘソアキホソオリイレボラ

大阪湾では、他所から砂を持ってきた海水浴場で擦れて白くなったものを拾っていましたが、新鮮な感じの個体は初採集。(^-^) 伊勢湾~九州西岸に分布していて、潮下帯の砂泥底に生息しているそうです。

汽水域の泥っぽい場所にはフトヘナタリがいました。

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フトヘナタリ

しっかり蓋を閉じて水が戻ってくるのを待っています。

最後に、別の河口で見つけたのは、

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イソシジミ

ハマグリみたいに大きいんだけど~。小さなイソシジミはよく拾いますが、大きいのは初めて。チヌ釣りの餌として流通しているようです。

内湾に棲む貝の採集も面白いので、また散歩がてら出掛けたいと思います。(^^)/

3月大阪湾で貝殻拾い(2021年)


3月中に散歩がてら打ち上げ採集した時の記録をまとめました。

河口にある砂浜の打ち上げラインは、来る度に位置が変わっています。そろそろ海藻が混じり始めて貝殻が探しにくくなっていますが、腰を下ろしてじっくり探していきます。カキ殻以外の貝だまりを見ると、わくわくする~ ♪

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打ち上げライン

海藻をめくっていくと、まずは

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ツガイ

殻長22mmのツガイが出てきました。今まで小さなツガイしか持っていなかったので標準サイズを採集することが出来て嬉しい。(^-^)

そして、久しぶりの

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ハナヅトガイ

こちらも結構大きな個体で殻長18mmありました。

続いて、

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クリイロナワメグルマ

和歌山ではよく見かけますが、この場所では初めて拾いました。

それから、

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エゾマテ

マテガイはよく見かけますが、アカマテは久しぶりに拾いました。

【追記】アカマテだと思っていましたが、コメント欄よりエゾマテではないかと教えて下さいました。殻を裏返しにして見たら、反り返っていたのでエゾマテに訂正します。図鑑を見てみると、アカマテは形がもっと直線的でした。
天体X様、ありがとうございます!

この後、急に雨が降ってきたので車に避難したら、フロントガラスの向こう側に…

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虹が見えました! しかも、よく見るとダブルレインボー ♪♪♪
いいことあるかも ☆彡

別の日に見つけて嬉しかったのは、

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ツヤガラスの幼貝

拾った時はツヤガラスの小さい個体だと思っていました。ウグイス色をしているので色合いからするとサザナミマクラだと思います。合弁も見つけましたが、とても薄い殻なので破れていました。(T_T)

【追記】
サザナミマクラとしていましたが、ツヤガラスの幼貝のようです。幼貝は黄緑色で光沢が強く、アケガラスという名前で別種扱いされていたこともあるのだそうです。幼貝は図鑑に載っていないので全く分かりませんでした。面白いですね~。
天体X様、ありがとうございます!

それから別の河口で見つけたのは、

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コウロエンカワヒバリガイ

外来種のコウロエンカワヒバリガイホトトギスガイにまじってポツポツ上がっていました。

最後に、

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イセシラガイ

合弁のイセシラガイ。この丸っこい形が好きなんですよ~。小さな個体を時々見かけるので定着種のようですね。今年の冬は結構拾いました。(^^♪

これからは生き物観察が面白い季節なので、ぼちぼちトライしてみようと思います。
(^^)/

桜の季節に貝殻拾い(2021年3月)


砂に棲む貝殻を拾いに、中紀の砂浜へ出掛けてきました。ここはベニガイやダイミョウガイを拾うことの出来る砂浜で、ヒラザクラの貝殻も落ちています。ただヒラザクラに関しては古い貝殻ばかりなので現在は生息していないのかもしれません。(>_<)

近くに桜の木があるようで、波打ち際に花びらが打ち寄せられていました。 海水もよく澄んでいて綺麗 ♪

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風景

砂に棲む貝殻がポツポツと落ちていました。

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オオマテガイ バイ
ミクリガイ マクラガイ シドロガイ
キサゴ アケボノキヌタ キンチャクガイ

嬉しかったのは、

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モクハチアオイ

今まで拾った中で一番大きくて、35mmほどありました ♪ 表面の感じからすると半化石ですかね~。この後、小さなモクハチアオイも拾いました。

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モクハチアオイ

それから、久しぶりの

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タカノハガイ

殻皮の残った新鮮な個体でした。模様が美しいので好きな貝です。(^-^) 

その他にも色々と。

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エマイボタン ボタンガイ
    ?  ガンギハマグリ 

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サギガイ ウスアゲマキ
ツツミガイ コソデガイ

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ヒラザクラ ダイミョウガ
ユキガイ  ベニガイ
タカノハガイ   ?   

お目当てのヒラザクラは割れたものばかりで不発でした。(T_T)

それでも、小さなシドロガイだ~と思っていた貝が、実は初拾いのコソデガイだったので捨てなくて良かった。(*'▽') 幼貝みたいな大きさですが、しっかりと老成しています。分布は紀伊半島以南のようです。

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コソデガイ

 次回は、3月中に大阪湾で拾った記録をまとめる予定です。(^^)/

オゴクダで貝殻拾い(2021年3月)


3月に入ってすぐにオゴクダへ行った時の記録です。(^-^)

この日は途中から雨が降り出しました。最近、雨に降られることが多いので、念のために傘を持ってきて良かった~。

干潮前に到着すると先客が一人。時々お会いするベテランさんでした。少し前にホシヤマオトメフデを拾ったそうで、破損個体しか持っていない私からすると羨ましい限りです。(^^♪

海が荒れた時の打ち上げラインが気になったので、そこからから見ていくことにします。

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風景

まずは、

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フリジアガイ

フリジアガイを拾うと「オゴクダに来たな~」と実感して嬉しくなります。三種の神器ですもんね。

それからすぐ近くに久しぶりの

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クロシオダカラ

1年以上拾っていないので本当に久しぶりです。クロシオがあるならムギツブダカラも見つかるかもしれないなと思っていたら…

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ムギツブダカラ

ホントに出ました。嬉しい~。(*'▽')

ムギツブダカラとは別に「ユウナムギツブダカラ」という種類があるそうです。ユウナの方は腹面に光沢があるので見分けられるようですが、かなり数が少ないようで私は未採集です。

打ち上げラインをザクザク掘り返して出てきたのは、

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クリイロカメガイ

まんまる栗色で可愛い!砂利の中に埋まっていたのに割れていません。すごいねー。まとまって上がることが多いようですが、ひとつしか見つけられませんでした。(^-^;

この後は、

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ドロシーヨウラク

ドロシーヨウラクを2つ採集しました。色に個体差があるようなので、濃いピンク色を拾ってみたいものです。

最後に、潮間帯をうろついていたら貝砂の中に

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ハナヤカケボリ

きれいなハナヤカケボリ ♪ この後、擦れたものを2つ追加しました。珍しい種類ではないようですが、色鮮やかなものを拾うと嬉しいです。

今日の成果★

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成果

 【外側を時計回りに12時の位置から】
マユフデ ジュズダマダカラ
キンスジコツノマタ 
ヒナクチベニ ドロシーヨウラク×2
フリジアガイ
マメサンゴヤドリ トウマキフデ 
ハレヤカオトメノダオトメフデに訂正
クロオトメシイノミツクシに訂正
キングチムシロ カバスジオトメ

【内側を時計回りに】
クリイロカメガイ Mitra kantori
モモイロフタナシシャジク
ムギツブダカラ ハナヤカケボリ×2
クロシオダカラ 
テンロクケボリ×2 ハナヤカケボリ

同定にご協力下さったKudamaki 様
有難うございました。m(_ _)m 

ハレヤカオトメフデだと思っていた貝殻がノダオトメフデだったので、嬉しい初採集となりました。(^^)/

オゴクダで貝殻拾い(2021年1月)


1月の採集記録になりますが、写真を見て思い出しながら書いております。(^-^;

この日は暖かかったのですが予想外に小雨が降ったり止んだりしていました。傘が無かったので冷や冷やしながらの採集です。

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風景

浜の打ち上げラインを見た感じでは、大きめの波が寄せて来たようですが、新しい貝が上がったというよりは、古い打ち上げラインを崩して去っただけのような気もします。よく分からないので、とりあえず波打ち際からスタートします。 (^-^)

しばらく歩いて何も見つけられなかったので、貝だまりに座り込んで探したら、これが出てきました。

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Favartia crossei 1873

このクシャっとした貝は何だろう? サンゴヤドリ科の何かだろうと思ったのですが、よく見ると、けっこう尖っています。kudamakiさんの「オゴクダの貝」で見たことがあるような気がすると思って調べたのですが、和名なしのFavartia crossei に似ているような違うような…。

【追記】Favartia crossei でした。教えて下さったKudamaki 様 ありがとうございます。

それから同じ所を掘ったら、

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ヤリノホツノマタ

ヤリノホツノマタは恰好いいですね。嬉しいことに、この後もうひとつ採集しました。

この後も波打ち際を探したのですが見つからないので、海が荒れた時に出来たと思われる上段打ち上げラインを見ていきます。

貝殻の溜まったところを掘り返すと、

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キングチムシロ

老成したキングチムシロが出てきました。

そして近くに

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オトメフデ

古いですが、大きなオトメフデです。(^-^)

あまり写真を撮らなかったので、早くも最後ですが、

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カノコダカラとテンロクケボリ

マメウサギだと思ったら、カノコ模様が残っていました。小さなテンロクケボリと比べて、この大きさです。

丸々として老成しているのにサイズは13mm。私にとっては驚きのサイズなのですが、調べてみると一桁台のカノコダカラを採集している方がいらっしゃるようです。これにはびっくりしましたー。(@_@) いるんですね、そんな子が。

今日の寄せ集め★  ルリガンゼキも拾っていました ♪

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成果

ミウサギガイ科が思ったよりも少ないですね~。それでもオゴクダらしい貝殻を色々と見つけられたので嬉しい採集でした。(^^)/

2021年2月大阪湾で貝殻拾い


2月は散歩を兼ねて地元の河口に出掛けていました。何回か行ってみたのですが大漁とはいかなかったので (^-^; まとめて記録します。

まずは、暖かい日の午後、海が荒れた時に出来た太いラインを探しました。時間が経っているので干からびてカサカサになっているけれど、良いものが見つかるといいなぁ~。(^^♪

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海藻をひっくり返してみると、おっ!

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ツガイ

早速、ツガイが出てきました。ツガイは少し深い所に棲んでいるので普段はあまり見かけません。でも今日は破損しているものを合わせると4つ! どれもほぼ同じ所に落ちていたので、ご近所さん同士が一緒に打ち上げられてしまったようですね。

ちなみに、似ている貝にツツミガイがありますが、大阪湾では拾ったことがありません。どちらも細砂底を好むようですが、ツガイとツツミガイはいったい何が違うのでしょうね。ツガイは内湾の泥っぽい所に多いのかなと勝手に思っています。
 
それから、

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ミドリシャミセン

もやしみたいに干からびた軟体がついていました。生きたミドリシャミセンを見てみたいなぁと思うのですが、干潟で探すのにもコツがいるようで、なかなかお目にかかれません。

この後も海藻をひっくり返していくと、好きな種類がポツポツと見つかりました。

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オハグロシャジク

【追記】モミジボラとしていましたが訂正しました。黒くて殻が厚いのはオハグロシャジクだそうです。コメント欄よりKudamaki さんに教えて頂きました!

次に、

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キモリガイ

模様がきれいですね。

あれ? ここでは見かけたことのない貝が…

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マキモノガイ

大阪湾で拾ったのは初めて。嬉しいのですが、軟体がこびりついていて洗っても取れない~ (>_<)

それから、

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ムラサキガイ

小さなものも合わせると、ムラサキガイはけっこう落ちていました。

その他たくさん落ちている貝殻。

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この日は、カニも打ち上げられていました。
干潟でよく見かけるマメコブシガニ。前向きに歩くユニークなカニですよね。もう動かないので、じっくり観察出来ます。

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マメコブシガニ

コブカラッパ? 小石みたいで可愛いー!

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こちらの赤いのはザリガニ?

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ここからは、別の日の記録です。
からっ風が吹いて寒かったので、短時間の採集でしたが嬉しい成果がありました。

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ツヤガラス

合弁のツヤガラス! たまに破片を見つけていたのですが、割れていないものは初めてです。(*'▽') サイズ32mmと小さいせいか、とにかく殻が薄いので取扱注意です。

それから、

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イセシラガイ

合弁のイセシラガイも初めて。(^-^)
イセシラガイにしては丸みがないなぁ~と思うけれど、個体差があるようなのでイセシラガイだと思います。

そして、また別の日。この日は暖かかった。(^-^)

殻の薄いものが続きます。

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ソトオリガイ

【追記】当初はオキナガイだと思っていましたが、ソトオリガイに訂正します。拾った時は「やけに細長い感じのオキナガイだな~」と思っただけで、ソトオリガイだとは分かりませんでした。Kudamakiさん、ありがとうございます!!

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オカメブンブク

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ウスハマグリ

ここでは初めて拾いました。大量のアサリの中にあると貴重に思えてきます。

そして石がゴロゴロしている所に打ち上げられていたのは、

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ウネボラ

老成した大きな個体でした。他にも近くに破損したものが打ち上げられていました。最近よく見かけるような気がします。

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ミドリイガイとヒバリガイ

この日、イガイ科の中ではミドリイガイをたくさん見かけました。ムラサキイガイが少なかったような…。

最後に、寄せ集め★
オチバガイの小さいものが幾つか落ちていて綺麗でした。2ミリしかない一番小さな貝は、アラウズマキだと思います。微小貝は名前を調べるのが大変。(>_<)

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今年の2月は貝殻拾いをするにしても、暑かったり寒かったりして何だかよく分からないうちに終わりましたが、(@_@) 近くの海岸に通ってみて色々と観察することが出来たので面白かったです。

次回はさらに遡って1月末の採集記録です。場所は…。(^^)/

大阪湾の貝 ウネボラ(Gyrineum natator,1798)

 

2020年 泉南市 打ち上げ 15mm

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ウネボラ(Gyrineum natator,1798)

【分布】瀬戸内海西部
    紀伊半島以南
【生息】潮間帯下部の岩礁や砂地
打ち上げ】たまに上がる

海が荒れた後の打ち上げラインで拾いました。大阪湾ではあまり見かけませんが、内湾にある岩礁を好むようなので、たまに打ち上げられています。

大阪湾の貝 ウスハマグリ(Pitar japonicus,1956)

 

2018年 貝塚市 打ち上げ 35mm

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ウスハマグリ(Pitar japonicus,1956)

【分布】房総半島から九州
【生息】水深5~50m細砂底
打ち上げ】たまに上がる

海水浴場の満潮ラインに転がっていました。ウスハマグリは広い砂浜等で見かけますが、合弁を拾ったことがなかったので、見つけた時は嬉しかったです。(^^♪
殻表に砂粒をつける性質があるようで、水で洗っても取れませんでした。しっかり、くっつけているものなのですね~。

串本で貝殻拾い(2021/1/2)


年が明けてから串本にお邪魔してきました。11月以来、久しぶりの貝殻拾いです。しばらく風の強い日が続いていたので、打ち上げに期待しています。

干潮に合わせてオゴクダ浜に降りると先客が数名。とりあえず、人がいない方面の波打ち際から見ていきます。

まずは、

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ソナレイモ

この日は黄色っぽいソナレイモを3つ拾いました。どれも小さいですが、色鮮やかで綺麗な個体でした。オゴクダに来たな~と実感します。(^-^)

そして、

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マユフデ

小さなマユフデ。甘納豆みたいで可愛い ♪

この後は反対側へ移動しました。

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波が高かった時の満潮ラインが面白そうな感じ。

じっくりとレア貝を掘り出したかったのですが、寒くて集中力が続きません。うろうろするばかりで時間が経ってしまいます。(>_<)

何も見つからないなぁ~と思ったら、これが落ちていました。

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カメガイ

でかっ! これまでに小さなシロカメガイを拾ったことはありますが、クリイロカメガイは初めて! 10mmありました。大きくなる種類のようですね。

大量漂着をするという話は聞いていましたが、私もようやくお目にかかることが出来ました。見つけたのは1つですが…。

【追記】
当初はクリイロカメガイだと思っていたのですが、コメント欄でカメガイではないですかと教えて頂きました。「オゴクダの貝」さんや、図鑑で確認したところカメガイだと判明しましたので訂正致します。本物のクリイロカメガイはもっと丸っこくて茶色でした。
Kudamakiさん、ありがとうございました!

カメガイを拾って喜んでいたら、近くに

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タコブネ

新鮮なタコブネ! ほぼ欠けなし。今まで一度しか出会えていないので、嬉しい成果です ♪ クリイロカメガイにしてもタコブネにしても最近の強風に煽られて漂着したみたいですね。他にも浮遊系が上がっていないかな~と探してみたけれど、無かったです。

最後にオゴクダのお姫様が出てきてくれました。

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ジュズダマダカラ

この後、時間が余ったので近くの産地に寄りました。潮が引いた磯を歩いていると、

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この場所では時々見かける小さなマクラガイ。

そして、

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ヌメリマクラ

これは殻頂が滑層になっているのでヌメリマクラだと思います。うっすらと艶が残っていて状態の良い個体です。(*'▽')

最後は、

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キンギョガイ

桃色のキンギョガイ。色がきれいですね。割れていることが多いので綺麗な個体を見つけると嬉しい ♪

今回の採集では、レア貝こそ見つけられませんでしたが、ふだんお目にかかれない浮遊性の貝殻に出会えたのでラッキーだったと思います。(^^)/

大阪湾の貝 オキナガイ(Laternula anatina,1758)

 

2018年 泉南市 打ち上げ 45mm

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オキナガイ(Laternula anatina,1758)

【分布】本州から九州
【生息】潮間帯から水深約60mの砂泥底
打ち上げ】たまに上がる

海水浴場の打ち上げラインで、海藻の下に隠れていました。干からびた軟体がこびりついていたので、お湯でふやかしてから、冷や冷やしながら除去しました。(^-^;

泥っぽい所で見かけますが、殻がとても薄いので大抵は破れています。

大阪湾の貝 エゾタマガイ(Cryptonatica janthostomoides,1949)

 

2018年 泉南市 打ち上げ 25mm

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エゾタマガイ(Cryptonatica janthostomoides,1949)

【分布】北海道南部以南~九州
【生息】水深20m~90mの砂泥底
打ち上げ】あまり上がらない

台風の後、打ち上げられた小枝や海藻の隙間に埋まっていました。大阪湾のタマガイ科と言えば、ツメタガイやネコガイがありますが、このエゾタマガイは生息深度が深いので、あまり見かけません。

和歌山で貝殻拾い♪(2020/11/21)


天気が良かったので、オゴクダへ行ってきましたが…
打ち上げラインの良さそうな所は、盛大に耕されていましたー。(T_T)

ざっと表面を見て回りましたが期待出来なかったので、今回は波打ち際作戦で行きます。

潮が引いた所は、こんな感じ。

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先週は大阪湾の打ち上げで、カキ殻をわんさか見てきたので、オゴクダの色鮮やかな貝砂は、もうそれだけで感動ものです。(*‘∀‘)

時々波しぶきを浴びながら、波打ち際で掘り掘りしていると、

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クチベニホラダマシとドロシーヨウラク

好きな貝殻が2つ一緒に出てきました。特に薄紅色のドロシーヨウラクは最近見かけなかったので嬉しいですね。クチベニホラダマシも破損がありません。螺肋のシワシワした感じが面白い貝です。

次は久しぶりの…

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ジュズダマダカラ

わりと状態の良い個体を2つ拾うことが出来ました。(^^) オゴクダ名物なので見つけると嬉しい~♪

それから、

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チカゲイモ

 チカゲイモも2つ採集しました。そういえば、ソナレイモは無かったなぁ。

今回、一番嬉しかったのは、

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ドロシーヨウラク

殻口が綺麗に残ったドロシーヨウラク。サイズは16mm。色は個体ごとに多彩なようです。これは茶色系ですが殻口は薄桃色で(剝げたのか?)ツートンカラーになっています。(*‘∀‘)

そして最後にゴロリと、

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オトメフデ

年季が入っておりますが、結構大きなオトメフデ ♪ 出てきてくれて、ありがとう!

この後も波打ち際で頑張ったのですが、めぼしいものは見つけられませんでした。海が荒れた形跡もないので仕方がありませんね。

最後に拾った貝殻の集合写真です。あれ?オトメフデがどこかに行った…。

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